愛犬をお風呂に入れるのが苦手、または「自然のままで大丈夫」と考えていませんか?
確かに、犬は自分でグルーミングといって毛づくろいをする動物ですが、それだけでは取り切れない汚れや臭いが溜まってしまうことも…。
実は犬がお風呂に入れない期間が長くなると、多くの問題を引き起こす原因となってしまいます。
今回の記事では、
- 犬がお風呂に入らないとどのような問題が起きるのか
- 犬の健康を守るための理想的なお風呂スケジュール
などを詳しくご紹介します。
愛犬の健康を守るために、お風呂の大切さを一緒に考えてみましょう!
犬がお風呂に入らないとどうなる?
犬をお風呂に入れるのが面倒だったり、嫌がる愛犬を見て、お風呂に入れるのをやめてしまう飼い主さんも多くいます。
しかし、犬が長期間お風呂に入らないと、さまざまな問題が発生する可能性があります。
これからその具体的な影響を紹介します。
体臭が強くなる
犬は汗腺が少ないため、人間のように汗の臭いがすることはありませんが、被毛や皮膚には日々の生活での汚れや皮脂が蓄積していきます。
皮脂腺から分泌される皮脂や、被毛や皮膚に蓄積する汚れが酸化することで、体臭が強くなることがあります。
耳や足の周りにも臭いはこもりやすいです。
これらの理由から、定期的にお風呂へ入れてあげる必要があります。
皮膚病のリスクが高まる
汚れや湿気が皮膚に残ったままだと、雑菌が繁殖しやすくなります。
その結果、皮膚炎やかゆみを引き起こす可能性があります。
特に長毛種の犬は、毛の中に湿気がこもりやすいため注意が必要です。
寄生虫が発生する可能性
ダニやノミなどの寄生虫は、汚れた被毛や皮膚を好むため、不潔にしていると寄生しやすくなります。
これらの寄生虫により、強いかゆみや皮膚炎を引き起こし、放置すると感染症の原因になることもあります。
寄生虫が発生すると、犬だけでなく、家の中にも被害が広がることがあります。
被毛が絡まりやすくなる
被毛が汚れていると、絡まりやすくなり、ブラッシングしても解けなくなることがあります。
これを放置すると、さらに毛玉ができ、皮膚を引っ張ってしまいます。
皮膚を引っ張られることにより、犬に痛みを与えてしまうこともあります。
健康チェックの機会を逃す
お風呂では、全身をくまなく触るため、しこりや脱毛など体の異常を早期発見できる機会です。
お風呂に入れない状態が続くと、これらの異常を見逃してしまい、病気の発見が遅れる可能性があります。
犬の健康を守るための理想的なお風呂スケジュール
愛犬の健康を保つためには、適切な頻度でお風呂に入れることが大切です。
ただし、犬種や被毛の長さ、生活環境によって最適な頻度は異なります。
ここでは、愛犬の健康を守るための理想的なお風呂のスケジュールについてお伝えします。
多くの犬種では、月に1回程度のお風呂が理想的です。
この頻度であれば、皮脂を適度に残しつつ、体を清潔に保つことができますよ。
ただし、これを基本の目安とし、犬の状態に応じて調整しましょう。
短毛種の犬の場合
短毛種の犬は、汚れがつきにくく、毛が乾きやすいため、月に1回程度で十分な場合が多いです。
ただし、泥遊びや散歩で汚れたときには、部分的な洗浄を追加で行ってくださいね。
長毛種やダブルコートの犬の場合
被毛が長い犬種や、アンダーコートがある犬種(ゴールデン・レトリバーやシベリアン・ハスキーなど)は、汚れが絡まりやすく、湿気がこもりやすいため、2~3週間に1回程度のお風呂がお勧めです。
また日頃から、ブラッシングで汚れを取り除くことも忘れずに行いましょう。
皮膚が敏感な犬の場合
アレルギーや皮膚炎を持つ犬は、頻繁なシャンプーが逆効果になることがあります。
この場合は、獣医師に皮膚の状態を診てもらい、シャンプーの頻度相談して決めることをおすすめします。
さらに、使用するシャンプーにも気をつけなければいけません。
肌に優しい低刺激のものが良いでしょう!
外遊びが多い犬の場合
頻繁に外で遊ぶ犬や泥遊びが好きな犬は、通常より頻度を増やす必要があります。
ただし、毎回全身を洗うことにより、皮膚の乾燥やフケを引き起こしてしまうことがあります。
そんな時は、汚れた部分を拭き取る簡易的なケアを取り入れると、皮膚への負担を軽減できますよ。
子犬とシニア犬の場合
子犬は免疫力が弱いため、月に1回程度のシャンプーに留め、汚れた部分だけを濡れタオルで拭くのがおすすめです。
一方、シニア犬は体力が落ちている場合があるため、疲れさせないよう短時間で済ませ、必要に応じて頻度を減らしましょう。
お風呂に入れる時の注意点
愛犬の清潔を保つためには、適切な頻度でお風呂に入れてあげる必要があります。
しかし、やり方を間違えると犬にストレスや負担を与えてしまうことも。
お風呂に入れる時の注意点を再度確認してくださいね!
お湯の温度に気を付ける
犬の皮膚は人間よりもデリケートなため、お湯の温度が高すぎると刺激が強くなり、肌荒れの原因になることがあります。38~40℃程度のお湯が適切です。
必ず手で温度を確認してから始めましょう。
シャンプーは犬専用のものを使う
人間用のシャンプーは犬とってとても刺激の強いものです。
皮膚に合わず、乾燥やかゆみの原因になることがあるので、愛犬の肌質や毛質に合った専用シャンプーを選び、しっかり泡立ててから使うようにしましょう。
洗い残しやすすぎ残しを防ぐ
シャンプーのすすぎ残しがあると、肌荒れやかゆみの原因になります。
十分にすすぎ、水が透明になるまで洗い流すことが大切です。
特に、脇やお腹、足の裏など見えにくい部分もしっかりチェックしましょう。
お風呂の後はしっかり乾かす
お風呂に入れた後は、必ずしっかり乾かしてあげましょう。
湿気が残ると皮膚病や菌の繁殖につながります。
ドライヤーを使用する場合は、低温設定で近すぎないようにドライヤーの距離を保ちながら乾かしましょう。
季節による調整
季節によってお風呂の頻度を調整しましょう。
湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい夏は、普段より頻度を増やすのがおすすめです。
一方、冬は頻度を減らして皮膚の乾燥を防ぐ工夫が必要です。
まとめ
犬がお風呂に入らないと、体臭、皮膚病、寄生虫など、健康に影響を及ぼす問題が起こる可能性があります。
お風呂は清潔にするだけはなく、愛犬の健康を守るための大切なケアのひとつなのです。
また飼い主さんとスキンシップと取れるため、愛犬と信頼関係を築ける大切なコミュニケーションでもあります。
犬種や生活環境、年齢によっても頻度は変わりますので、愛犬に合った頻度で、様子を見ながら、お風呂に入れてあげましょう。
愛犬との快適な生活を守るために、適切な頻度でお風呂に入れることを心がけましょう!
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